機内での電気機器類の使用制限

交流電気の流れるところには、必ず電磁波が生じます。電磁波とは、電場と磁場がからみあって空気中を光速で伝わる波で、飛行機の機器に異常を与えます。このため機内での電気(電子)機器類の使用制限をさせていただいています。

1.
機内での電気(電子)機器の利用は地上滞在時も含め制限されています。
2.
携帯電話は、機内ではご使用になれません。電源をお切りのうえ、ご搭乗下さい。
3.
お預けになる手荷物の中に入れる場合には、下表の常時使用できる電子機器を除き、全ての電気(電子)機器の電源は予めお切り下さい。

機内での電子機器の使用は、航空法により下記(2007年10月1日から国土交通省の定める告示の改正に伴い一部変更)のように制限されています。法令に基づき、機長から止めるよう命令されたにもかかわらず、「携帯電話などを使用する」行為を引き続き行ったり、繰り返した場合には50万円以下の罰金が科せられることがあります。

常時作動させてはならない電子機器


次に掲げる物件であって、作動時に電波を発射する状態にあるもの
・携帯電話・PHS・トランシーバー・無線操縦玩具・ワイヤレスヘッドホン・ワイヤレスイヤホン・ワイヤレスマイク・電池内臓ICタグ・パーソナルコンピュータ・携帯情報端末・ワイヤレスのPC周辺機器・電子ゲーム機・無線通信機能付歩数計・無線通信機能付心拍測定計・無線通信機能付腕時計・無線式キーのうち、作動時に電波を発信する状態にあるもの

離着陸時のみ作動させてはならない電子機器


「常時作動させてはならない電子機器」の号に掲げる物件であって、作動時に電波を発射しない状態にあるもの
・テレビ・ラジオ・ポケットベル・GPS受信機・ビデオカメラ・ビデオプレーヤー・DVDプレーヤー・デジタルカメラ・デジタルオーディオ機器・有線かつ電池式ヘッドホン・有線かつ電池式イヤホン・ワードプロセッサー・電子手帳・電子辞書・プリンター・充電器・愛玩用おもちゃ“電子ペット”(音声または接触に感応してスピーカー及びモーターが作動するものに限る。)

(注)
離陸時-ご搭乗から離陸後の電子機器使用許可のアナウンスまで
着陸時-着陸前の電気・電子機器使用禁止のアナウンスから降機まで

常時使用できる電子機器


電池内臓の腕時計とカメラ(デジタルカメラを除く)、カセットプレーヤー、電気カミソリ、電卓、補聴器、心臓ペースメーカー等の医療器具、および当社が事前に使用を認めた医療用機器

その他の機器については、客室乗務員、地上係員にお尋ねください。

Q.
なぜ、機内で携帯電話等の電源スイッチをオフに?
A.
携帯電話等は通信していなくても自動的に電波を発射しています。携帯電話等は電源を入れると地上局からの電波を受信するとともに、現在位置を地上局に常に知らせるため、「位置登録信号」の電波を発射します。そのため高速で移動する飛行機の中では「位置登録信号」をひんぱんに発射してしまいます。電波は、座席固定レール、コネクターなどの金属をアンテナとして増幅し、飛行機の機器に影響を与えます。機内に入る前に携帯電話等の電源スイッチをオフにしてください。皆様のご協力をお願いいたします。

電磁波干渉(EMI : Electro Magnetic Interference)

機内でのEMIは機体内部の様々な金属がアンテナとなり、電波を増幅して発生すると考えられています。
客室内で放射された電波が窓やドアの隙間等から機体外部に出て、さらに翼やエンジン等で反射したりあるいは回折により機体外部に取り付けられたアンテナに到達することもあり得ます。携帯電話は通話中以外、電波を発しないと考えている方も多いことでしょう。
携帯電話は、無線基地局から発信された信号を受信確認した後、発信を行う機能があります。広範囲の地域で効率的な呼び出しを行うため、無線基地局は所在地域確認のための質問波を発信し、携帯電話はこれに応答(電波発信)することで、どの地域にいるかを「位置登録」します。
この「位置登録」は携帯電話の電源を入れたときに行われ、場所を移動した場合には改めて「位置登録」が行われます。航空機のように高速で移動すると、「位置登録」のために頻繁に電波が発信されることとなります。電波は「見通し距離」まで到達するため、高高度でも受信・発信が繰り返される可能性があります。
FMラジオやテレビのような受信機が、なぜ使用禁止品目に入っているのでしょうか。これらの受信機はスーパーヘテロダインという方式を採用しています。この方式は、受信信号と局部発振器の信号をミックスして両方の信号の周波数差を中間周波数に変換し、それを増幅した後に復調する受信方式です。簡単に言うと、感度を上げるため中間周波数という電波を発しているのです。これが航空機のシステムに干渉します。
さらに、テレビ画面は、電子銃から電子ビーム(電子線)を発射させて、映像が再現される仕組みとなっています。電子銃には高電圧がかかるので、さまざまな電磁波が発生しています。
トランシーバーなどは明らかに電波を発射しています。
使用禁止品目のうち、プリンターはEMIの問題ではなく、気圧変化によりインクが噴き出す恐れがあるために指定されています。